Gran turismo(SCE)



すごく久しぶりにドツボにはまったゲーム。

おそらく遊んだ時間は100時間を下らないはず。

ここまではまったのは闘神伝とかリッジレーサー、ときメモ以来かもしれない。



最初は非常に美しいグラフィックを目当てに買ったゲームだった。

だけど遊び始めてみると、クルマの動きのシミュレートのレベルの高さに

圧倒されてしまった。クルマが本当にクルマらしく動く。

おもちゃではなく本当の重み、質量を持ったクルマとして。



タイヤやグリップの使い方、荷重移動、エンジンの吹け、クルマを構成する要素の

すべてがすごくまじめにシミュレートされている。

実車で出来ることはこのゲームではすべて出来ちゃうのだ。



最初はちょっとだけ敷居が高いと感じたけれど、慣れてしまうとぜんぜん難しく

なんかない。失敗するのはすべて自分の扱い方が悪いからで、正しい方法を

マスターすればその分だけ確実に車がいうことを聞き、速く走ってくれる

ようになる。練習すればした分だけ確実に速くなる。そこが最高に気持ちいい。



あと、うまく作ってあると思うのは、その上手くなった自分の走りを

見られる仕掛けがあること。



レースの模様をリプレイとして第三者の視点で見ることが出来るのだ。

カメラの切り替えは本当のレースの中継と同様。

カッコ良く決まった(と思っている)走りを眺めて自己満足に浸れちゃうのだ。

これって、最高じゃないかい?



さらにリプレイはセーブ可能。

他人に見せて自慢することもできるのですよ。(^^)



いろんな理由で実際にクルマいじりが出来ないことが多いと思うんだけど

(きっと第一は経済的理由かな)グランツーリスモモードではクルマのある生活、

それがシミュレートできてしまう。



まず少ない資金でクルマを手に入れて、少しずつ手を加えてレースに勝ち

獲得した賞金でさらにクルマに手を加え...。



こういう過程がまたとっても楽しい。自分は現実世界ではクルマを

持っていないけれど、きっとクルマを趣味としている人の楽しさってこういう

ものなんだろうなというのが、なんとなく分かる気がする。

そんな感じ。



ぼくが今までにこのゲームで主力として使ったのはこれらのクルマ。



1.S13シルビアK's(1800cc)

2.FD RX-7

3.チェイサーLM

4.FTO LM

5.NSX-R GT-1



1.は最初の資金で買えてある程度チューンアップが出来るだけの余裕がある

値段のクルマであることと、FRであることが理由。



このゲームではFR車が非常に素直な操縦特性になっているので、最初は扱い

やすそうだと思ったから。コーナリング中にタイヤが限界を超えてドリフトを

開始するまでの時間が案外長く、コントロールが非常に容易なのだ。



2.は資金に余裕が出来たのと、1.のシルビアではパワーに限界があると思ったから。

結果的にはシャシーバランスが非常に優れたクルマのため、かなり上位のレースも

戦えた。パワーもフルチューンすれば500psを軽く超え、車重も軽いため

たぶんがんばればほとんどのクラスをこれだけでこなせる。

実際、半分以上はこのクルマのお世話になったはず。



3.はあまり乗っていないのだが、RX-7でどうしても勝てなかったレースを

お世話になっている。LMエディションということでやはり市売車とはちょっと

次元の違うクルマ。

ほかのLMマシンに比べるとちょっと物足りないところはあるけれど。



どうがんばって足をいじってもアンダーが消えないのと、スペック上の

パワーに比べ吹け上がりの良くないエンジンが不満なところかな。

思ったほど上が伸びてくれなくて、最高速が出ないのだ。



4.は4WDでかつ非常に足がしなやか。加えて車重も軽いので非常に扱いやすく、

かつ速い。4WDなので立ち上がりの加速が抜群に良く、でたらめな走りをしても

ちょっとやそっとでは負けない。スピンもしないし。

これもかなりお世話になった。



めりはりの利いた走りをするために、かなり大胆なスロットル操作が必要なため

ほかのクルマがまともに走らせられなくなってしまうのが唯一の難点かも。



扱いやすくそこそこ速いけれど、速さは実は絶対的に見れば案外平凡だったりする。

このクルマで出したレコードはもうほとんど残っていないはず。



5.は個人的に思い入れのあった一台。

このため、購入して以降はほとんどこれで走っている。



FF,FR,4WDに比べ非常に鋭い感じのクルマ。

アクセルやステアリング操作に対するクルマの反応が非常に早い。

リアの振り出しもものすごく速く、慣れないと簡単にスピンする。

が、使いこなせればすばらしく速い。



MRのためトラクションも抜群で、ピックアップの良いエンジンとあいまって、

コーナーからの立ち上がりや、発進加速は抜群に良い。



そうそう、エンジンねエンジン。

排気量に対してピークパワーとトルクは控えめなんだけど、パワーバンドの

広さはかなりのもの。6,000rpm〜9,000rpmは確実に使える。

この範囲ならターボラグも感じないし。



セッティングも煮詰めに煮詰めてある。こいつだけは。

ステア操作に対する反応のよさ、荷重移動によるリアの出しやすさ、

ドリフト中もトラクションをある程度かけられることなんかも考えて

作ってあるつもり。ギアも目いっぱいになっているので、MT専用。ATでは

多分速さが出ない。



とにかく、これ以外のクルマではたとえLMマシンでもクルマの反応が鈍く

感じられて違和感を覚えちゃう。そこまで、このクルマになじんでしまった。



このクルマを使っていれば出場できるレースはすべてCOMをぶっちぎって勝てる。

すべてのレースを制してからも走りつづけたため、ぼくのガレージは資金が

ものすごく潤沢。



すべてのスペシャルマシンをそろえてなお億単位のクレジットがある。

このためいろいろほかのクルマにも手を出し始めている。

するとクルマの違いをしっかりと表現できていることがわかり、また驚いている。

そう意味ではまだまだ遊び尽くせてはいないのかもしれない。



再び遊び始めて、ブレーキングドリフトを使わないコーナーへのアプローチの

勘をつかんだので、走りをグリップ系に変えている最中。



まだ遊び尽くしていないような気がするし、ちょちょっと時間の合間をぬって

できるゲームなので(そうやって止められなくなって睡眠時間を削るのだが)、

ずっと遊び続けそうな気がする。



大袈裟なことを言ってしまえば100種類あるクルマの分だけ遊び方が

あるような気がするんだ。


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