第8夜

不思議な連帯感
まだちょっと苦しいんですけど、オークダンジョンの比較的敵の出にくい
場所で狩りをするようになりました。

比較的敵が出にくいとは言っても、ここってときどき急に大量の敵が襲ってきたり、
それにまきこまれたほかの人がやられちゃって、その敵がそのままこっちに流れて
来て...、なんてパターンで未だに簡単にやられちゃったりもするんですが..。

ま、とにかくだんだんとここにいる時間が長くなってきました。
広い場所だとまわりからどっと来られる危険性があって、それを避けるために
2つの広間を結ぶ通路を狩場として選ぶことが置くなりました。
あとは、囲まれないように壁際とかですね。

で、そうやって戦って、余裕があるときには周りの人にヒールかけたり、
あるときには復活の呪文を唱えてあげたり、時には逆にモンスターに囲まれた
ときに助けてもらったり。みんなで危ない人を助けたり

そうやってしばらく同じ場所にいる間に会話を交わしたりしているうちに
不思議と連帯感みたいなものが出てくるんですね。

パーティーを組んでそのメンバーで力をあわせて戦うってやり方もあるんですが、
どことなくそれに近いような雰囲気になってくるんです。
その近所にいる人がまるで組んでもいないパーティーにいるような、不思議な一体感。
それがなんとも心地よく感じています。

不思議と自分の居場所がきちんとそこにある、それを感じられるような気がして、
安心できるんです。キケンいっぱいのダンジョンの中なのに変な話ですよね。

今まで会った人はみんないい人ばっかりで、こうやって同じ場所でそれも
結構近くで狩りをしていても、他の人の獲物を横取りしたり、ドロップ
アイテムを盗んだりする人はいません。話しかけてもみんな礼儀正しい
人たちばかりだし。

きっと実際にPTに入っていっしょに行動したら楽しいんだろうなと、
そう思わせてくれる人たちばかり。

今度は思い切って臨時でパーティーに雇ってもらおうかなぁ。
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