第9夜

仲間
まだちょっときついですけど、オークダンジョンの地下1階で狩りを続けています。
ここ、出てくるモンスターが強いものはすべてアンデッドモンスターですから、
わたしたちプリーストには比較的対処しやすいはずの相手なんです。

で、同じ場所で狩りを続けるうちに、いつのまにか仲間が出来ていました。
不思議なんですよね、いつから仲間と呼べるようになったのか、何がきっかけ
だったのか実はよく覚えていないんです。
それぐらいごく自然にいつの間にか一緒に行動するようになっていた人たち。

多分、同じダンジョンで狩りをしていて、前回書いたような不思議な連帯感を
感じていた中でも、特に気のあう人たちだったんでしょう。
たまたまみんなメインの狩場がここだったってこともあるんでしょうね。
とりあえず、本当に気がつくと一緒に行動するようになっていました。

わたしも最近ではちょっとは戦闘にも余裕が出てきたから、会話を交わす
機会も増えて、このダンジョンにますます足繁く通うようになってきました。
楽しいんですよね、やっぱり誰かとお話できることが。
一人で黙々とかりを続けるのなんかよりもはるかに。

なんだかオークダンジョンに足を運ぶのは、経験値をためることが半分、
仲間の人たちとの会話を楽しむことが半分ような気もしたりすることも
ありますよ。

付き合いもだんだんと長くなってきて、それぞれの力量もかなりつかんで
いますから、お互いに危ないときのサポートもとってもスムーズで、ほんとに
パーティーでも組んでいるみたいな感じです。

後からしったことですけど、実はレベルも近くて全体的な力量という点でも
実は似通っていたんですね。だからいろんなことがスムーズに行えたの
かもしれません。

とにかくとっても愉快でいい人たち。
今度一度、この人たちと本物のパーティーを組んでどこかに遠征してみたいです。
一人じゃ行けないようなダンジョンなんかに足を伸ばしてみたいな。

あなたも是非、このみんなに会いに来てみて下さいな。
みんな大歓迎してくれますよ。

あ、でも、場所が場所ですので、それなりに強くなってからにしてくださいね。
でないと、あっというまにオークゾンビに袋叩きにされて叩き出されちゃい
ますから。(^^)

わたしは、明日もまたみんなに会いに行きます。
[ to Home Page | to menu | to top of this page ]