第10夜

はじめてのパーティ参加
今日は朝からちょっとどきどきしてます。
初めてのパーティ参加を決めてきたからです。

今までわたし、どこのパーティーに雇ってもらったこともなかったし、
自分でパーティー組んだこともありませんでした。
ついこの間までそんな仲間もいませんでしたからね。

ですが最近になってたくさんの人と知り合うようになってから、
きっとパーティーに入って一緒に戦えば、それはそれできっと楽しいに
違いないとそう思えるようになってきて、思い切ってどこかのメンバー
募集にのってみることにしました。

今回わたしが雇ってもらおうとしているのは、「臨時公平パーティー」と
呼ばれるもので、パーティ^メンバーは毎回クエストごとに変わります。
パーティーが獲得した経験値は全員で公平に分配します。
よって直接攻撃に参加しなかった後衛の人たちにも平等に経験値が入るわけです。

正直なところわたしの今身に着けているスキルの内容とレベルでは、
本来は後衛に回ってメンバーの支援というのには不足なのですけれど、
それでもまあ、頑丈さを生かして、パーティーの後詰めぐらいはできる
かもしれません。

とりあえず自分のレベルでも雇ってくれそうな人たちを探します..。
そうそう、パーティー組むだけならメンバーのレベルはどうでもいいんですが、
経験値を公平分配しようとするとちょっと決まりがあります。
全員のレベルが5レベルの差に収まっていないといけないのです。
それで、メンバー募集にはレベルの条件が書いてあるのですが...。

あ、あったありました。
わたしでも入れそうなパーティー。
とりあえず行き先はいつも行っているオークダンジョンの地下2階。
新鮮味はない気もするんですが、実は地下二階って行ったこと無かったんですよね。

でも場所なんてどこでも良かったんです。
まずはパーティーでの戦い方を勉強するのが第一目標ですから。

戦闘が始まってみると、これが思いのほか忙しい。
5人パーティーですが、結構回復の機会って多いんです。
やっぱり地下二階の敵は一味も二味も違います。

それに前衛さんが何人いても、回り込まれたりして後衛にモンスターが
張り付くことがあって、全員の様子に目を配るだけで精一杯。
とにかく集中力が必要だって、参加してみて始めて気がつきました。
まあ、わたしの役目が主に回復や戦闘の補助だってのもあるんでしょうけど、
とにかく忙しい。

もっとも今回はほとんど回復だけ。補助魔法なんて使ってる余裕ありません。
SPももたないんですけど、それ以上に回復以外まで手が回りませんでした。

でも、すごく勉強になったし楽しかった。
多分、経験値とかお金を稼ぐ効率で言えばもっと他にいいやり方があるんで
しょうけど、仲間と一緒に一つの目的のために行動するという経験は
他の何にも変えがたい貴重な体験だったと思います。

今回一緒に行動した皆さんのことはしっかり覚えておきます。
すごく貴重なそして楽しい経験でした。
また一緒に闘える機会があるといいな。
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