みつめてナイト


こっぱずかしいタイトルからも想像できるとおり、こってこてのギャルゲー。

コナミ製、システムが良く似通っているということからも、

「ときめきメモリアル」の正当な後継ソフトといえるかもしれない。



ソフト自体は「純愛シミュレーション」(これまた恥ずかしい ^^;)を名乗って

いるけれど、実際のゲームシステムの基盤にあるのは実は育成シミュレーション、

いわゆる「育てゲー」。普段のスケジュールはゲーム中の主人公たる自分の

分身のキャラクターを鍛えていくことがメインとなる。

育てていく過程のご褒美的に女の子との出会いや各種のイベントが発生する仕掛け。



ゲームの要素を分解して考えてみると大して目新しいものでもないのだが、

このソフトのすごいところは、そのバランスの舵取り具合。

単調になりがちな育成場面に適当なバランスで各種イベントをばらまく

ことにより、飽きさせずかつ育成に力が入るよう仕向けてある。



このへん、さすがにときメモのコナミ、と思ったのだが、開発スタッフは

まるっきり入れ替わっているそうだ。両方とも参加しているのは音楽担当の

人だけらしい。



ま、概観はどうでもいいや。

実はこれ買うときはそんなに大きな期待をして買ったわけではなかったんだよね。

何人か分のシナリオを適当に遊べりゃあいいかなと、その程度のもの。



でも、ゲームが始まって最初のイベントでいきなりがっちり捕まってしまった。

キャラがね、すごく良かったのだわ。それとプレーヤーをその気にさせるような

イベントにしてあるわけ。つかみはばっちりOKというわけですな。



まあ、ここだけに限ったわけではないのだけれど、キャラの立て方がすごく

うまい。16人も登場するくせにしっかり各キャラを描き分けており、

ついでにそれぞれがしっかり立っている。ちゃんと存在感がある。

一度遊ぶとそれぞれがちゃんと印象に残っているんだよね。



キャラはどこかで見たような性格付け。

だけどあんまり典型的すぎるわけでもなく、とっつきやすい。

きっとここのバランス取りだけでもすごい時間を費やしているよね。

上では女の子とのイベントをおまけって感じで書いたけれど、そのおまけが

このゲームを「純愛シミュレーション」たらしめる肝でもあるんだから。



とにかくすべての点について非常に丁寧に丁寧に作り込んである。

細部にいたるまで本当に手抜きがない。この手のゲームに抵抗がなければ

遊んでみても損した気にはならないと思うな。



ただし、雑誌等のレビューでも見られるとおり、目新しさは全然ないのも確か。

登場人物とシチュエーションが違うだけで、どこかで見たようなゲームなんだよね。



とりあえずぼくは一気にだーっと16人全員分のエンディングを

見てしまいましたよ。だれることは一切なかったかな。

おそらくこれも総プレー時間は50Hを超えていると思う。



とりあえず隠しダマのあるキャラもそうではなくストレートなキャラも、

みーんないい子です。



印象の強いキャラを上から3人あげるとすればこの3人。

だけど順位づけるのは結構苦しいものがあるかな。

  • ソフィア
  • メネシス
  • ノエル
  • 
    ぼくがどの程度のめり込んでいたかは、別ページのリプレイもどきをどうぞ。
    
    ソフィア編を読めばゲームの流れが分かる、かもしれません。
    
    
  • ソフィア(ネタバレありあり)
  • ノエル(ネタバレありあり)

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