アノ組織が一研究者に全て責任をなすりつけてトカゲの尻尾切りで組織の保身にかかるのは理解出来るんだけど、マスコミまでがそれに釣られて、個人攻撃まがいの色の報道を繰り返してるのを見ると、なんだかなぁ、と思っちゃう。
わたし的には、一個人が仕事の上でもとんでもない間違いしでかすなんてのは別におかしなことでも何でもなくて、それが世の中に出ないようガードするのが上司なり所属する組織の役目だと思うんですよね。
だからアノ問題も、何故一研究者がミスを犯したのか、ではなく、なぜそれが何のチェックにも引っかからずに世の中に出てしまったのか、が追求されるべきことなのだと思うのだけれど。
わたしの思う研究者のあり方って、やってることが結果的には間違いだった、となるものだとしても、自分の信じたものであれば行けるところまで突っ走ってみる、ってものなのではないのかなぁ、と思うんですけどね。
んだから、なおさら組織でそれをフォローする仕組みが必要なんじゃないのかなぁ、と。
まあ、マスコミ的には、国の息もかかるような巨大組織と事を荒立てたくないのかもしれませんし、そもそもそういった取材がめんどくさいのかもしれませんし、はたまたあるいは、そっち方向に話を引っ張っても「面白くなさそうだから」かもしれませんが。
なんというか、どんな組織でも「絶対に失敗してはいけない」という風土のあるところからは、新しいものって生まれてこないと思うんですよね-。基礎研究とかは、そういったものの中でも最たるものじゃないのかしら。
膨大な失敗の積み重ねの中から初めて1つ新発見が芽吹く、みたいな。
そういうものに対して、税金がつぎ込まれてるんだから失敗は許されない、みたいな風潮になっちゃったら、基礎研究って何もかも死んじゃいませんかね?
そういう発想っていつぞやの「事業仕分け」みたいな気がするんですけどねぇ。う~~~む...。
コメント