エントリー機ってなんだっけ...

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インプレスのWebメディアの中の一つ、AV機器を扱うAV Watchですごく面白い、というか変な記事を書くライターがいます。

スチル撮影が基本のデジタルカメラをビデオカメラ視点のみでレポートする、ある意味変人さん(褒め言葉?)。(笑)

その人がどこかのメルマガで書いてる内容がやっぱりどこかズレていた。

http://av.watch.impress.co.jp/docs/ex/kodenishi/1045239.html


なんというか、スチルカメラのスペックが読めない、あるいは、全く読まない人らしい。ある程度影響力のある人がそういう勘違い的なものを公に出しちゃうのは、本来はちょっとまずい気がするんだけども..。

先日キヤノンが発表した新機種EOS M6を「エントリー機だ」と書いちゃってるわけですが、あの機種はEVFを省いたミドルクラスのミラーレス機でしょう。

多分、これもM6をビデオカメラとしか見ていない結果なのかもしれない。

スチルカメラとしての性能を見れば、これがエントリー機種の枠内のカメラではないことが一発で分かるはず。

あとは、デジタルガジェットをあれこれ触ってる割には「買い時」的なものを見ていないし、気づいていないというのかなんというか。

デジタルガジェットは基本、発売されてから徐々に販売価格は下がり続けていくもの。

先に出た上のクラスの機種と、あとから出た少し下のクラスのガジェットの販売価格の逆転現象が起こるのは、それ自体が健全かどうかの議論はまた別にあると思いますが、ユーザーはそれ分かった上で買うと思いますがねぇ。

ほとんどすべてのデジタルものの買い時は、発売直後か、半年から1年経って価格が落ち着いたあたり、ってのは、割と一般論のような気がするんだけどなぁ。


とまあ、長くなりましたが、ここまでが前置き。(笑)

EOS M6のスペックシートを読んだあと、今のエントリー機ってどうなってたっけ?と、同時発表のEOS Kiss X9iのスペックシートを読んでみた訳なのですが...。

これがびっくり。

今までのデジタル一眼レフのスペックの中で、エントリー機とミドルレンジ機の一つの分水嶺になっていた、連続撮影可能枚数(≒バッファ容量の目安)がミドルクラスのデジタル一眼レフと何ら変わらない数字になってました。

毎秒6コマ連写が可能で、RAW+JPEGでの記録を選んでも20コマ程度まで連写が出来る。

連写速度こそ違いますが、EOSのミドルクラスの80DやらAPS-Cセンサー搭載のフラッグシップモデル7D MarkIIと枚数自体は同レベル。

EOS Kiss X9iでは、AFセンサーも80Dと同じものを載せてますから、撮影機能ではほとんど80Dに肩を並べるレベルまで来ちゃってます。

ちなみに、連続撮影可能枚数は、バッファ=メインメモリが一度満杯になって、一瞬連写が止まるまでに撮影可能な枚数です。

そのあともデータをメモリカードに書き出しながらバッファの空きを作りながら、カメラはスピードこそ落ちるものの連写自体は可能です。完全に止まってしまうことはないです。


EOS Kiss X9iの連写速度は毎秒約6コマ。80Dが毎秒7コマ。7D MarkIIとは少し差があってこちらは毎秒10コマ。

なんというか、普通に撮るだけだったら、もうミドルクラス以上のカメラがいらないレベルになっちゃってるかも。

上位機種との違いは、光学ファインダーの見え味、視野の大きさが負けていること、操作系が少し簡略化されていること、ぐらいでしょうか。

で、タイトルに戻って、エントリー機ってなんだっけ?というオチに。(´ω`)