Amazonのレビューで低評価多数のラノベを読んでみた

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まあ、読んだのはなろうサイトでですけど。

またレビューで酷評がたくさんあるとは言っても、それと同数かそれ以上の高い評価もついている作品。

今季のアニメで結構面白かったので原作見てみようかなー、と思ってAmazonにアクセスしたら、評価が二分している上に評価1を付けている人の毛嫌い(?)具合が激しいこと。

そこから逆に興味が湧いて読んでみたわけ。

うん。
わたしは普通に面白かったです。

『ありふれた職業で世界最強』



評価1を付けている人の結構な割合が作者さんを平気で誹謗中傷しているばかりか、その作品に対するファンまでをも貶めるレビューを書き散らしていることに正直驚きました。

何故に「わたしはこの作品は嫌いです」で止まれないのかが謎。

そういう誹謗中傷まで行なわないと作品の悪い点をかけないのなら、まずは国語の勉強をし直すべきでしょう。

あとファンタジー系のラノベの評価において悪い点を述べる際に「ご都合主義」「厨二病」という表現を使っちゃうのは、ラノベジャンル自体を否定することになっちゃいませんかね。(^^;;

程度の差こそあれ、ラノベに欠かせないのはこの二つの要素では?

魔法が出てくるファンタジーものって、何をどう言ってみてもご都合主義でしかないと思うのですけれど。

だって、どれだけ魔法の設定を詰めたとしても、今の現実社会で魔法を発現させたっていうファンタジー作家の方知りませんもの。

ま、どちらの要素も受け入れられる許容量に差があるのは分りますけど。


さて、以下は少しネタバレ混じると思います。

このお話、「正義」の描き方がちょっと面白い扱いしていると思いました。その関係で職業「勇者」のキャラの扱いが酷いです。そちらもとてもユニーク。

身勝手な正義ほど厄介で危険なものはない、というのを徹底している感じですね。

このお話の「勇者」は「正義」の扱いをこじらせて半ば壊れるという結構すごい展開をしますから。(笑)

わたしもたまーに正義って概念は人類が生み出した最悪のモノの一つなんじゃないか、って考えたりすることがあるんで、このお話における「正義」の扱いにはすごく共感しました。

Amazonレビューにおける酷評を並べている人の一部には、この物語の「勇者」と同じ行動原理の匂いを感じちゃいました。だから気に入らなかったりもするのかな。

ちなみに主人公の方は物語の中での二つ名の通り「魔王」のに恥じぬ鬼畜な行いをしまくりますが、行動原理に1本筋が通っているのでわたしの場合は問題なく「主人公してる」と思えました。

酷評している人の弁を借りれば、この作品で楽しめたのはきっとわたしがご都合主義大好きで厨二病をこじらせているからでしょう。(笑)

まあ、何でもいいんですよ。
楽しめれば。
完全フィクションの「おはなし」ですもの、楽しんだもの勝ちです。


このお話に限らず、異世界モノにイチャン付ける人の一部は、どうもわたしたちの世界の常識に完全に魂魄が呪縛されきっているような気もしますね。

せっかくの別世界のお話なのに、もっと発想も自由に開放すればいいのに、もったいない、と思ったりもします。(´ω`)

ああ、あともう一つ、物語が読めてないなー、と思ったコメント。

「職業」と「ロール」を一緒くたにしてしまっていた人。
たまたまわたしたちの世界では割と多くの人はこの二つが合致してますけどね。

このお話の中では別のモノです。
まあ、「職業」通りに行動しているキャラの方が多いですが。

ゲームにおける職業やクラスと、実際にユーザーがゲームの中で果たす役割の違いみたいなもんですが、件のコメント付けた人は昔ながらの両方が一致したゲームしか遊んだことがないのかな。

もう一個。
ロケット推進とかレールガンとか、原理は超簡単でっせ?