それは話のすり替えっぽい

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またはライターが写真のことを分っていないか。

ライフハッカーの「一眼レフは不要? もはやスマホカメラで十分な理由」より。
https://www.lifehacker.jp/2020/06/when-is-a-film-camera-better-than-your-phone-camera.html

問題だと思われるのは、原文のライターが写真における「情報量」をキチンと理解できていないと思われる所が一つ。

写真の情報量とは、デジタルな世界のゼロイチだけで決まるようなものじゃあありませんね。

「デジタルセンサーの大きさ」なんてタイトルを付けつつ、センサーの大小による情報量の違いをキチンと理解できていない中身です。

それにイメージセンサーであって「デジタルセンサー」じゃないけどね。センサー自体からの出力は完全なアナログ値ですし。それをA/D変換してデジタル画像に焼き直すわけですが、そこも理解できているのかどうか。

「カメラアプリの進化」って節では画像のコントラストがハッキリした表現とダイナミックレンジを取り違えています。

画像のメリハリがハッキリしていること、コントラストが立った状態と、カメラが表現できるダイナミックレンジとは意味が違います。

影響力の大きなメディアなんだから、曖昧あるいは間違えた知識でテキスト書かれるのは迷惑なんですが、それ以上にちょっと気持ちの悪い背景も想像できちゃうのがねぇ...。

Googleとかスマホメーカーからお金をもらうために、あえて上に書いたような部分を「すり替えて」いる可能性がなきにしもあらず、ってのが気持ち良くない所です。

まあここだけじゃないですけど、それなりにデカいメディアでも割と平気でウソや怪しげな文書をそれっぽく見せかけて掲載しちゃうことがままあるので、読む側はすごく大変になりました...。

わたし的にはこの記事の結論とは正反対の意見かなぁ。

「プロでもない限り、高品質なスマホのカメラで十分です。」

ではなく、スマホでたくさん凝った写真を撮っている人ほど、しっかりしたいいカメラに乗り換える価値がある、ですかねー。