FISの怠慢が生んだ悲劇、だろうねぇ

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ジャンプのスーツ検査方法、わたしがすぐ思いつくだけでも3つ致命的な欠陥がある。

1. 検査の再現性がない
検査員が変わったら同じ結果は絶対に出ない。
同じ検査員が同じ状態の選手を何度も検査しても、恐らくそれなりの誤差が出る。
そんな、ものすごくルーズな測定方法。

2. エビデンスがなく再検証が不可能
手でメジャー使って測ってる程度の雑さなのでエビデンスを残しようがない。
あとから結果の再検証も当然不可能。

ここの部分は比較されがちなドーピング検査と決定的に異なる。

3. いくらでも恣意的運用が可能
恣意的運用を省くためのシステムが一切ない。
FIS上層部でも検査員でも、何らかの意図を持って結果をねじ曲げることがいくらでも出来る構造。

まあ、いずれも致命的。
決定的結果をもたらす検査としてはあり得ないデタラメさ加減。だと思います。

しかもこのルーズな検査、結構前から各国チームから改善を要求されていたのに、FISが子どもの屁理屈以下のナニカを言い訳にして改善をサボってきたもの。

こうなっちゃうと「FISが自分たちの意図通りに競技結果を歪めるため」に、敢えてこのデタラメと言ってもいい検査方法を残したんじゃないか、そう裏読みしたくなるようなながれになっちゃってますねぇ...。

今日の男子複合でフランスの選手がスーツ違反で失格にされたのも、混合団体で女子選手だけ狙い撃ちにされたのを誤魔化す意図があったんじゃないのか?そう邪推されるぐらいには。

FISの運営資金とかどこから出ているのか知らないけど、ヨーロッパでドイツを敵に回す結果になったのは拙いんじゃないかなぁ。

しかしなんと言っても悲劇的なのはFISの怠慢のツケを選手が払わされたところ。