F1、レッドブルの新型RB20。
去年までのコンセプトとまるで違う車体を持ち込んで話題騒然。
でもやっぱりあのクルマのデザイナーだけは空気の流れが見えてるんだわ。
サイドポッドというかドライバー横のエアインテイクがほっそい縦型と横型。
縦型の方は境界層制御を意図してるんじゃないかって、元F1チームのメカのおじいちゃんが予想してた。
わたしもなんとなく納得。
NASAも境界層制御技術の活用で飛行機の失速を制御する研究してたし。
飛行機の失速も主翼から層流が剥がれてその後ろで大きな渦が出来ることで発生するわけで、RB20が縦型のインテイクでその後ろの渦を抑制してアンダーカット部分の渦の発生をコントロールしようとしている意図は理解出来る。
あの部分で空気の層がサイドポットから剥がれることを少しでも抑えられれば、リアウィングに綺麗な空気を大量に流せるからねぇ。リアウィング・ビームウィングの効率が段違いになるはず。
で、個人的には追加でドライバーの後ろ、センターのインダクションポッド両側の溝にあるルーバーが仕事してるのかもなぁって思っていたり。
RB20はヘイローから続く冷却チャンネルらしきパイプ状の構造物が後ろまで伸びてるけど、結果的にそのパイプとインダクションポッドの間に溝が出来てる。そこを綺麗な空気を高速で流すことでルーバーからエンジンフード内の空気を効率よく抜くことを意図してるんじゃないかなぁ。
追加の効果としてエンジンフード内を負圧気味にして、サイドポッド側の縦のインテイクからの境界層の空気吸い出しの駆動力にしてるんじゃなかろうかと。
エンジンフード上のルーバーがそんだけでっかいんですよねー。
単に冷却効率確保のためのエア抜き用だけではない気がする。
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